JAF(日本自動車連盟)は、これからの気温が上昇するシーズンを前に、子どもなどの熱中症事故防止を呼び掛けている。
2013年7月1日から8月31日の2か月間、JAFが出動した「キー閉じ込み」の救援のうち、子どもが車内に残されたままだったケースは全国で549件にのぼった。
このうち、緊急性が高いと判断し、通常の開錠作業ではなくドアガラスを割るなどして車内の子どもを救出したケースが5件。現場での聞き取り調査によると、その原因は「子どもが誤ってロックを操作した」というものが多くあったという。
また、2012年夏にJAFが実施した車内温度の検証テストによると、気温35度の炎天下に駐車した車内の熱中症指数は、窓を閉め切った状態でエンジン停止後、わずか15分で人体にとって危険なレベルに達した。
「少しの時間だから」「寝ているから」といって車内に子どもを残したまま車を離れることは、ドアロックのトラブルだけでなく、熱中症を引き起こす事故にもなりかねない。
JAFでは、これからの季節、車内温度には十分注意するようドライバーに呼び掛けている。